Copyright © 2025 X-Basic PLANNING Ltd.

WORKS

WORKS

鼓往津来-鼓山旗津フェリー事業地方創生プロジェクト

高雄の鼓山と外海の間に位置する旗津半島は、古くから船舶の渡航・停泊地として栄えてきました。砂洲の北端に立つ旗後灯台は、百年以上にわたり港と島を見守ってきました。隣接するフェリーターミナルは高雄港エリアと結ばれ、頻繁な航路によって人々の往来を支えています。

2024年、小本チームは高雄市輪船股份有限公司(フェリー会社)が実施する「鼓往津來-鼓山・旗津フェリー事業地方創生プロジェクト」を支援しました。本計画では、「地域共生」の理念のもと、旗津フェリーターミナルの内部空間を再設計・改修し、地元の自家焙煎コーヒー店「ドゥシンヤ・コーヒー」や、地域組織の育成を行う「大港校CC」などのローカルチームを招致して運営を行っています。そして、5月1日(水)には、ドゥシンヤ・コーヒー第2店舗およびイラスト展「陳年罔市(ちんねんぼうし)」の開幕式を開催し、フェリーターミナルの再オープンを祝いました。

多くのチームの協力のもとで、旗津輸送ターミナルが若者の起業拠点、芸術文化の展示、飲食サービスなどを融合した複合的機能を持つ施設となったこと、また旗津深堀ツアーの出発点となり、若いUターン者が根を下ろせる場所になったことを目にできたのは大変嬉しいことでした。

旗津地区はかつて高雄市発展の中心地であり、造船・漁撈・養殖業によって何世代にもわたり地域の人々の生活を支えてきました。その後、経済構造の転換を経て観光産業の発展に力を注いできましたが、観光資源が旗津商店街エリアに集中したことで、中洲地区の経済発展は相対的に遅れをとる結果となりました。

そのため、旗津フェリーターミナルの運営計画において、チームはこの空間を中洲および周辺地域における将来の若者の事業発展拠点として位置づけました。地元の職人ブランドや観光資源を結びつけることで、地域の価値を再生し、新たな創造を促すことを目指しています。

雄本老屋の蕭定雄協理がプロジェクトチームの理念と実践過程について説明する様子。
大港校CCプロジェクト責任者の李怡志先生がチームのビジョンを説明する様子。
地域組織支援企業「大港校CC」との協力により、雄本チームは地域に根ざす青年団体と連携し、輪渡站を拠点に旗津の地域文化を共同で推進することができた。
若いUターン者が経営する「杜辛亞珈琲」2号店が旗津輪渡站にオープン。

私たちは「公益と引き換えに賃料を軽減する」というモデルを採用し、旗津の自家焙煎コーヒー店「ドゥシンヤ・コーヒー」や、地域の若者団体の育成を行う「大港校CC」など、地元の店舗や組織を招致して運営に参加してもらいました。これにより、チームの熱意と創意を継続的に旗津フェリーターミナルへと注ぎ込んでいます。

輪渡站オープニングティーパーティーは、杜辛亞珈琲2号店のオープンを祝う式典でもありました。店舗が心を込めて用意したドリンクやスイーツは、イベントの大きな魅力のひとつとなりました。今後は、その豊かなコーヒーの香りとともに、世界各地から旗津半島を訪れる旅人たちを温かく迎えることでしょう。

大港校CCチームが企画した旗津輪渡站の最初の芸術文化展示では地元アーティスト「陳年罔市」のイラスト作品が展示された。旗津の風景が額縁の中の色彩で表現されている。

輪渡站内では飲食サービスや芸術文化展示の他に、大港校CCチームが運営を支援する「I-Center旗津深度旅行センター」が旅行情報と地元の若者のコミュニティマップを組み合わせて、観光客に旗津の深堀ツアー案内を提供しています。旅行センターでは地元職人による文化クリエイティブグッズも販売されており、旗津地域の文化的基盤を感じることができます。

旗津の文化観光の出発点となるI-Center旗津深度旅行センター。

Further Reading

2025 / 08 / 11
高雄灯台-市定史跡開館・運営プロジェクト
2025 / 07 / 31
旗後灯台から港の倉庫群へ:
高雄旧港の総合的再生ビジョン
2025 / 08 / 11
塩埕の老街・古家再生運動
2025 / 08 / 11
共生祭-前金 Well-Being 展覧会
2025 / 07 / 23
使われなくなった宿舎が、三者協働の創生拠点へ
「旗津技工舎」に見る非典型的な再生の歩み
2025 / 07 / 04
港の島々の風土を満載した水路の玄関口:
旗津フェリー乗り場「大港校直販所」期間限定オープン
2024 / 10 / 20
祭りの先にある文化継承:
10/19 ꜱᴀᴛ. 大渓社頭成果発表会が華々しく登場
Back to MENU