2025.05.23
フレームの外側:許蒼澤家族映画再上映会
写真という風が初めてこの島に吹き込み、カメラやフィルムがまだ容易には手に入らなかった時代、許蒼澤(シュー・ツァンザー)氏はすでに8ミリカメラを手に取り、自らの目に映る光景をフィルムに刻んでいました。 数十年の時を経て、国立映画・映像文化センターによる丁寧な修復を経たそのフィルムは、デジタル映像としてよみがえり、5月18日(土)、台湾国際ドキュメンタリー映画祭の特別企画「台湾の断片|無題の巻:許蒼澤ホームムービー(1960–1970)」の再上映会で、再びまばゆい光を放ちました。
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2024.11.18
「舞台がないことこそ、最高の舞台」――パフォーミングアーツが古建築の空間に息づくとき
今回、雄本老屋の招きで、呉麗珠(ウー・リーチュウ)教授が鹿港「長源医院」を訪れ、「舞台がないことこそ、最高の舞台 ― 古い空間でこう演じる」をテーマに講演を行いました。劇場の現場で20年間にわたり得てきた気づきや感動を語りつつ、古い空間と現代アートをどう結びつけ、地域の記憶を呼び覚ましながら、人々と古建築との情感的なつながりを取り戻すことができるのか――その可能性について深く探りました。
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2024.10.25
「当たり前ではない」という好奇心で、地域の非凡さを発見する:
歴史現場の多点透視法
今回、雄本老屋は清華大学の王俊秀(ワン・ジュンシウ)名誉教授を長源医院に招き、「歴史現場を読み解く――新竹清華園の史料発掘の歩み」と題した講演を開催しました。王教授は、新竹清華園(シンチュー・チンホアユエン)の発展史の中からいくつかの重要な場面を取り上げ、30年にわたり地方研究に取り組んできた自身の経験と、その成果をまとめた著書『新竹清華園の歴史現場』および『我書故我在:高雄製油所の蔵書印を復刻する記憶』の執筆に至るまでの心の歩みを語りました。
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