「いわゆる『建築/古家/家屋』とは、実のところ国家の記憶装置である」
百年前の建築青写真、街区で再び賑わう古家から、街区全体の再開発計画まで──百年にわたる台湾の空間考古学は、私たちがどこに立ち、どこへ向かうのかを理解するために必須の道筋であり、その歩みは今や台湾近現代古家・都市再生シリーズとして示されています。
❏ 原点を探る|『建築図面の中の台湾史』
本書は、日本統治時代の80の公共建築物の設計図面を収集し、植民地体制下の台湾における施行体系がどのように伝統的な師弟間の秘伝から後世が参照可能な体系化された言語へと転換され、それによって現代建築の基礎が築かれ、今日でも見て取れる空間進化の軌跡が形成されたのかについて論じています。
❏ 実践ガイド|『老屋熟成』
本書は実践者の視点から出発し、異なる時代・機能を持つ32の古家を再生した経験を集めたものです。着想の経緯から歴史調査、空間再建から持続可能な運営に至るまでの完全なプロセスをまとめ、ビジネスモデルとコミュニティの連携の両立を図る、実現可能な再生モデルを提案しています。
❏ 未来を展望する|『未完の仕事』
本書は実際の老朽危険建物の事例から、現在の都市再開発における法令制度、市場メカニズム、住民心理の間に存在する複雑に絡み合った矛盾を分析しています。そのうえで、6つの改革提案を行い、現代台湾において、より公共性があり、実際のニーズに応える未来の住まいのビジョンを描こうと試みています。
建走おじさんこと呉宜晏先生と凌宗魁先生の熱心な推薦、そして遠流の沈依靜編集長、原点の葛雅茜総編集長の多大なるご協力に心から感謝いたします。「歴史の源流」、「現代の実践」、「制度的思考」にそれぞれ焦点を当てた3冊の著作をまとめることができ、都市と農村の発展に関心を持つすべての読者に、より完全な思考の地図を提供することができました。
▌イベント予告
12/11 ᴛʜᴜ. 3冊の著者が「建築士ギャラリー」でトークイベントを開催します。今後の活動情報をお楽しみに!
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▌台湾近現代古家・都市再生シリーズ
❏ 書籍定価|通常価格1890元、12/16 ᴛᴜᴇ. までの期間限定特別価格1360元
❏ 購入リンク|【台湾近現代古家・都市再生】三冊セット──図面から修復、そして再開発へ。植民地体制から近代化、都市計画に至るまで、一つの都市の百年の生命を読み解く