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維古創生、歴史と土地へ捧げる展覧会

2024 / 03 / 13

感謝台湾文化部(日本の文化庁に相当)文化資産局に感謝いたします。私たちは、台湾という島の各地にある素晴らしい建築を直接訪れる機会を与えていただきました。「維古創生」の4週間にわたる成果展では、収蔵資料の展示解説をはじめ、写真と文章による紹介やインタビュー映像などを通して、雄本チームが見てきた光景を具体的に伝えようと試みました。それは、文化財の保存に込められた尊い努力をさまざまなかたちに翻訳し、歴史と土地、そしてこの展示空間を訪れる方々へと捧げるものです。

今回の展覧会では、雄本チームは今年度の受賞事例だけに焦点を当てるのではなく、視点をさらに広げ、過去10年間にわたる台湾の評価の歩みを総覧しました。そこから、文化財保存の理念がどのように変化してきたのかを見つめ直そうとしています。受賞事例の背景にあるストーリー、出版作品、関連文物などは、台湾文化部(日本の文化庁に相当)文化資産園区の衡道堂で一般公開されます。展示会場の入口で配布されるゲームカードには、文化資産に関する興味深いクイズが記載されており、観覧中に答えを探しながら、管理維持に関するミニ知識を補充することができます。

雄本チームは受賞事例の建築物構造と装飾模様を分解し、再構成してメインビジュアルデザインとしました。写真では、スタッフが成果展示会開幕前に、「維古創生」展示会場の入口イメージを丁寧に構築しています。

今年度の受賞事例を、写真や文章、インタビュー映像で紹介するだけでなく、今回の展覧会では建築にまつわる資料や模型、さらには文創商品(カルチャーグッズ)までを展示しています。それらを通して、建物が完成した当時の歴史的な姿と、現代における位置づけを具体的に描き出しています。

姜阿新洋楼の「永光茶行」の看板と茶葉缶は、かつての威厳を無言で物語っています。
専売局嘉義支局の模型は、新旧が融合した独特の風格を表現しています。
後壁黄家旧宅の切り貼り細工と雀替は、漢式建築芸術の華麗さと精巧さを凝縮しています。
棧二庫、棧二之一庫の外観を復刻したオルゴールは、運営チームの創意工夫であり、建築物の特徴を文化クリエイティブグッズに融合させ、文化資産の新たな価値を創造しています。

▌2023年度古跡歴史建築記念建築管理維持評価成果展

展示会場|台中市南区復興路三段362号(台湾文化部(日本の文化庁に相当)文化資産園区衡道堂多機能スペース)
展示期間|2024.03.08~2024.04.07
開館時間|09:00~17:00(毎週月曜日休館)
主催|台湾文化部(日本の文化庁に相当)
実施機関|台湾文化部(日本の文化庁に相当)文化資産局
企画|雄本老屋計画有限公司

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